園長だからこそ調理員さんに聞けること(実話)
Q.なぜ2週サイクルの献立なの?いろいろな料理ができる調理員がいるのに。
A.色々な素材を繰り返し食べることで、苦手な食べものも経験が重なるにつれ食べられるようになります。様々な味を繰り返し食べ、いろんな味を受け入れて楽しむことを経験していきます。
Q.マヨネーズやソースがあれば、もっと美味しいと思うのですが?
A.生後5ヶ月頃から味覚は鈍感になっていき、3歳までにその子の味覚が決まると言われています。そのため、ケチャップやマヨネーズ、ソースなどの素材の味を消してしまう調味料に慣れてしまうと大人になっても濃い味を好むようになってしまうので、園では極力頻度を減らし、出汁の味を大切に薄味でも美味しく、素材本来の美味しさを味わえる工夫をしています。
0歳から5歳までの子どもがいる園だからこそ、一番大切にしたい部分です。
Q.こども園は、ハンバーグ・スパゲティー・エビフライ等々かと思っていましたが、和食が多いのですが?
A.当園の子ども達の一番の人気メニューは「鮭の塩焼き」と、「切り干し大根」、「じゃが芋と玉葱とワカメのお味噌汁」です。手の込んだ洋食よりも、優しい味が大好きなので献立は和食を基本としています。保護者の方からも洋食より和食を増やしてほしいという声も多く聞かれます。
Q.当園の子ども達は、お代わり多くないですか?
A.お友達と一緒に食べることで、食事が楽しいと思える環境になっているのだと思います。
保護者の方からは、「家では同じ物をつくっても食べないけど、給食では食べているので助かります。」という声をよく頂いています。
給食室(調理員)から
給食室はカウンターを挟んで、子どもたちが歌ったり、遊んだり、リズムをしたりするホールの横にあるので、 子どもたちの声を聞きながら楽しく、時にはバタバタと、子どもたちの“おいしい顔”を見るためにがんばっています。
給食で大切にしていること
- 衛生面に気を配り、安全な給食を作る。
- 和食を中心に、薄味で素材の味が生きた給食を作る。
- 旬の食材を取り入れ、季節感のある給食を作る。
- いろいろな食材、料理を取り入れる。
- 日本、京都に昔から伝わる食文化を大切にする。
- おやつは子どもにとっての4番目の食事と考え、甘いお菓子やスナック菓子を控えて、できるだけ手作りで子どもの心身にやさしいおやつをつくる。
- 食べ物を通じて心を育てる「食育」の視点から献立を工夫し、給食室と子供の交流を心がける。